琺瑯のQ&A
Q. 琺瑯を使用する上で気をつけなければいけない点は?
A.
・衝撃や落下があると、表面のガラス質にヒビ割れや破損が生じますのでご注意ください。
・金属製のタワシや、研磨剤の使用はお避けください。
・火にかけて使うものについては、空焚きをしないように注意してください。
・洗浄後は水分を拭きとり乾燥させてください。
Q. 使用できる熱源は?
A.ガス火・IH調理器・オーブンなどで使用できます。電子レンジには使えません。IH調理器については、製品の仕様ごとに使用の可・不可がありますので、日本琺瑯工業会の定める安全マークをご確認ください。琺瑯製品におけるIH調理器対応品としては、以下の条件が定められています。
Q. 琺瑯が欠けたり、剥がれたりしてしまうと、有害なものが出ますか?
A.琺瑯の表面が剥がれても、素地が鉄ですので有害物質が発生することはありません。化学変化を起こすこともなく、サビが発生しても鉄サビですのでご安心いただけます。
Q. 琺瑯をきれいに保つにはどのようなことに気をつければいいですか?
A.表面がガラス質ですので、本来は汚れが落としやすい材質です。
中性洗剤と、傷の付かないスポンジで洗い、水分を拭き取ってください。乾燥させることがサビの防止につながります。アルカリ性洗剤(食器洗浄機専用洗剤等)や塩素系漂白剤は、琺瑯の表面のツヤを損ない劣化を早めることがあります。 又、アルミ製、ステンレス製の調理器具(お玉、ヘラ等)を使用していてグレー色の線がほうろうに付くことがあります。アルミ、ステンレスなどの金属が琺瑯より硬度が低い為、金属が削れてホウロウに付着してしまうからです。(例えるなら琺瑯が黒板、アルミ、ステンレスがチョークのイメージです。)調理器具(お玉、ヘラ等)は木製やシリコン製の調理器具を使うことをお勧めいたします。
Q. ホウロウのケトルを使っていると、お湯が七色に見えたり、白い粉状のものが出てくることがあります。これは何でしょうか?
A.水中に含まれる蒸発残留物(珪酸、酸化カルシウム、酸化マグネシウム)が濃縮され、お湯で反応し、珪酸マグネシウムとしてガラス面に付着して薄い膜をつくり、反 射して七色に見えることがあります。また、蓄積し、白く層状に付着したものが 乖離して沈殿することがあります。接種されても身体に害はございません。お湯を沸かすのみでも、中性洗剤とスポンジを使って洗いお手入れしていただければ防ぐことができます。
Q.保管する場合はどんなことに気をつければよいですか?
A.乾いた布で十分に水分を取っていただいて、湿気のない風通しの良い場所に保管してください。 また、落下を防ぐ為になるべく低い位置に収納してください。
Q.鍋や容器のフチに黒く見える箇所があります。不良ではないないでしょうか
A.製造工程上、釉薬がかかりにくいフチなどは塗りムラが残ることがあります。また釉薬を焼き付ける際に本体を金属で吊るす為、フチの裏側に金具の跡が残ります。黒く見える箇所は1層目の琺瑯面です。製造工程上どうしても発生するものでございますので不良ではございません。ご使用に差支えはございませんので安心してお使いください。